そんなもんだ最終更新 2025/07/06 17:001.それでも動く名無しBp5Yq日本人とは・金持ち・秀才・オタク趣味のコレクション・可愛くて美人な彼女(コスプレイヤー)・京都人(浴衣が似合う)・スマホはiPhoneかAndroid・一流大学卒業の経歴、ホワイト企業社員もしくは公務員・読書をするならライトノベル・好きな甘味はクリームあんみつ・YouTubeのレア動画を常時視聴・給与明細は福利厚生バッチリ・個性は「独特」である・総合的に「オタク」である・マイワイフの自家用車、電車とバス、もしくは徒歩・キャンプ場でのBBQと川遊び漁民とは・今時NintendoDSの使い手・何故か肌が焼けて黒い・開いた瞳孔に希望の光が見えない瞳・無趣味の割には遠くに出掛ける・ガラケーor携帯を持っていない・埼玉県の在日部落出身・垢抜けない炭鉱夫のような風貌・心が冷たい給与明細の事は考えたくない・個性は「過去の栄光と小学校6年生の時に抱いた淡い希望」である・総合的に「小学校6年生」である・自転車・日常生活2025/07/06 10:29:0329コメント欄へ移動すべて|最新の50件2.それでも動く名無しBp5Yq雨ふり天狗これからとととの話をする。僕にはととが二人居る。二人と言っても数え方次第だが、ととが幼い僕を抱きかかえた写真は今でも残っている。ととは麦わら帽子を被ったひまわり畑の女の子の話をよくしてくれた。白いワンピースの女の子で…「こんな綺麗な晴れ渡る青空なんだ。絶対に戦争なんかしちゃ行けないよ」とととは言った。ある日ととは倒れた。皮膚病でがんに変異して辛さの余り倒れてしまった。ととが60歳の頃だった。年金や退職金を貰おうとした矢先のことだった。来る日も来る日も「お父さん、お父さん」と病床の父を見舞った。あれは冬に差し掛かった頃だと思う。ととの好きな真っ赤な花を買ってあげた。そしたらととが「お、ま、え、の、ま、ま、こど、も、の、顔を、見せてくれ」と弱々しく口を開いた。ととはなぜか笑顔で嬉し涙を流していた。そして僕に「あ、あり、ありが、とう。い、いいい、いい孫に、恵まれ、るんだぞ」嬉し涙で目が濡れていた。「お父さん」僕も一言手を握りしめた。「あ、ありがとう…愛してる」その日からしばらく経って病床は空になった。晴れ渡る青空を見ると思い出す。(ああ、そうか。僕は戦争を経験した…家族の言葉があって生きているんだ)ととが汗水流して働いたこと血と肉を切り分けて僕が生まれたことそして、最後に「ありがとう」とととが涙を流したこと。そうやって愛は愛を紡いで僕たちは生まれて来たんだ。愛を教えてくれた人最後まで愛を語ってくれた人忘れてはならないあの心の中の晴れ渡った青空を。2025/07/06 10:50:273.それでも動く名無しBp5Yq僕が小学生の頃だった。幼稚園児の頃から仲良くしているお姉ちゃんが居て梅雨が好きな人だった。旧田中家という場所があって僕が子供の頃はまだそこに似たレンガ造りの建物が残っていて、そのお姉ちゃんは梅雨の雨の日に僕が外でアジサイを見ながら遊んでいると傘を差してくれた。「早く濡れるから部屋の中へ入っておいで」と。僕の受験勉強が始まった頃だった。彼女は遠方の親戚に用があると言ったきり帰って来なくなった。僕は地元に戻りたくて中学を転校したのだけれど、雨の日に濡れて帰るのは彼女のことを思い出したくてだった。僕はどことなく彼女のことを梅雨の季節から「さつき」と呼んでいた。僕は忘れっぽい性格だから彼女の顔は覚えていても名前は思い出せない。彼女はよく僕に言った。「目の前のことを大切に。存在しないものは愛せないのだから。」彼女と同じ部屋で寝た訳でも、彼女と一緒に暮らした訳でもない。ほんの短い間、彼女が僕の横で傘を差してくれただけだ。僕は大人になる度に来る日も来る日も彼女のことが恋しくて泣いた。彼女の面影がどこか遠くへ行き、薄れて行く度に大人になることを拒み続けていたのかもしれない。僕は今大人になって酒も出来る、煙草も出来る、一人でどこにだって行ける大人になった。そんな時だった。彼女の代わりにもう一人僕に傘を差してくれる人が現れた。「私の傘に入りませんか?」傘も差さずに一人で濡れてばかりの僕に彼女だけが傘を差してくれた。温い涙が雨の水滴と一緒に落ちると彼女は部屋に連れて行き、温かいスープを僕にくれた。「どこから来たんですか?」「地元はここなんですか?」「お兄さんは面白いですね」そう談笑をする度に話が弾み、気が付けば彼女のまなじりにはどことなく見たことのない優しさが溢れていた。その時に僕は初恋の人の言葉を思い出した。「目の前のことを大切に。存在しないものは愛せないのだから。」無情にも雨の音だけがそこに鳴り響いていた。外が暗くなり、僕は帰り際「大丈夫です。僕は一人で帰りますから。」そう告げると彼女は「寂しくならないように…また寂しくなったら来て下さい。」ただ僕は会釈をして微笑むと「ありがとう」そう言ってその場を立ち去った。雨宿りをすると思い出す。家族と共にあの雨明かりが僕と幸せを願う人の心を照らしているようだと。2025/07/06 10:52:054.それでも動く名無しBp5Yq歌うたいのバラッドカゲロウデイズタイトル:『カゲロウデイズ』(匿名掲示板より)1夢見る名無しさん2019/06/30(日) 20:18:25.550スレが立てたら書く2打上花火2019/06/30(日) 20:20:31.790俺の母親に乳がんが発覚したのはいつか分からない。でも伯母から突然知らされた。俺は会社も自己都合退職で辞め、学校も中学と高校の二度辞めている。自分のことでイライラしている俺は今でも母親のことに頭が回らない。3打上花火2019/06/30(日) 20:23:19.600俺は23歳で現役のゆとり世代だ。一年遅れて大学を卒業した矢先に母親の乳がんを知らされた。正直に言えば、こんな忙しい矢先に何なのかと思っている。今では葬式でメンタルがやられないようにいつでも母親の死を気にしないように毎日を考えながら生きている。4打上花火2019/06/30(日) 20:25:43.300普段の日常だ。母親は中国がまだ発展途上国で田舎だった頃に日本へ出てきてパチンコのアルバイトをやった後に夜の商売で金を稼ぎ、生活費を家の中に入れていた。遅い時には朝に帰ってくることもあった。来る日も来る日もお客さんとの電話や付き合いの食事へ出掛けていた。5打上花火2019/06/30(日) 20:28:20.440俺はずっと日中混血であることを周りには黙るように言われた。勿論、母親であることも外では言えない。父親と母親が家で連れ子である兄貴のことで揉めたり、警察を読んだ時には家族同士ですったもんだしたり、地味に忙しかった。俺も学校へ行かなくなったり…色々とあった。誰にも知られずに生きていた。6打上花火2019/06/30(日) 20:30:27.970普通であること、平凡であることが何よりも難しい俺には普段通りというものに慣れなくて、問題行動を起こしてメンタルクリニックへ行ったりしてその薬を使って遊んだりしていたこともある。俺になんて同情の余地がない。でも、家には金もなく、母は人並みの生活を一生懸命に維持する為に夜の商売で働き続けた。7打上花火2019/06/30(日) 20:34:45.860何度も考えた。不運が続いた人生だった。だからこそ、今度は俺の番だと思っている。母親のがんが全身に転移したなら、残った家族は老いた父親だけ。伯母が言っていた。「生きている人を大切にするしかない」…だから、俺は母親が死んでも普段通りに生きる。薬漬けになって、高校も中退して、友達も彼女もロクに居ないのが俺にとっての普通だった。だから、俺は母親に何があろうとも笑顔で許す。愛しているから、死んだって笑って許すんだよ。俺は俺のことを残してなんて言わない。仮に早く逝ってしまっても、俺は自立出来るから、楽に逝っておくれ。2025/07/06 10:58:075.それでも動く名無しBp5Yq8打上花火2019/06/30(日) 20:36:40.660何度でも愛してるとか、愛されているから何とでも言っておくれ。俺は無条件に母親のことはいつまでも忘れないよ。祖母もがんで死んでしまって、こんなのはただの因果だと思っている。俺はいつまでも母親が側に生きていると思うから、寂しくないよ。9打上花火2019/06/30(日) 20:38:30.540最後に親孝行をさせてくれる時間をたくさん残してくれてありがとう。まだ時間はたくさん残っているから…俺も母親には何も言わない。俺はどんな痛みも味わって来た。愛する人の死は好きにしておくれ。どんなになっても俺はお母さんのことを愛しているから。10打上花火2019/06/30(日) 20:41:39.400俺は泣かないよ。何回も泣いてきて、何度でも見送れるようにと準備はしてきた。葬式の日は普段通りに見送るよ。これが、ただ普通の日常である毎日。信じなくてもいい、俺はただ誰の為でもない自分の為に生きて行くから。母親は今でも生きている。これが俺の日常茶飯事。死んでも殺されても同じことさ。それくらいに俺は思っている。11打上花火2019/06/30(日) 20:43:53.750人の死なんて平気に思えるから。最後にFacebookだけには書き残したよ。母親には最期の言葉なんてない。強く生きる為には泣くより笑うしかない。それが俺の人生だから。普段通りの日常。36打上花火2019/11/06(水) 05:36:05.180何とか快方に向かっているよ。医者からストレスがなければ再発の可能性は低いそうだよ。これでもうちの母親はまだ夜の商売で働いているけどな。身寄りや身内が居ても、病気を抱えていても周りには隠して働いてることもあるさ。悪かったな。迷惑と心配を掛けた。ありがとうございました。2025/07/06 10:58:266.それでも動く名無しBp5Yq正直思ったよ俺は子供の頃ブサイクでさ。年上のお姉さんに可愛がって貰える子供とか対等な立場で恋愛が出来るイケメンのお兄さんが羨ましく思えたり。今も横になりながら「あの綺麗だったお姉さんがタイムマシンで過去に戻りたい」と言ってくれるといいなとか。もし可愛がって貰えたら違ったかな。とても寂しい幼年期だった。俺は一度も年上のお姉さんに相手にして貰ったこともないよ。バレンタインデーのチョコも従姉からしか貰ったことがない。考えてみれば可愛がって貰えるお姉さんを探して根拠もなく遠くに出掛けたり。でも仕方ないんだな。何か母性というものについて一度も可愛がって貰えたことはないな。もっと美しい容姿端麗だったら何かそういう特別な思い出が出来たかな、とか。本当に青春時代に女の子との思い出なんか一つもなかったな。ただ呼び出されて買い物とかに付き合っただけ。今更27歳の大人で可愛がって貰おうとか思わないよ。でも一生10年前のあの頃を引きずるだろうな。ずっと頭の中には「可愛がってくれるお姉さんの存在」で頭がいっぱいだった。でもその一人のひとを今でも愛している訳ではないし、宇垣総裁が結婚する時もいい思い出の一つとしてポケットにしまって置こうかな。壊れた時計を直す暇もないけどけどもし壊れた時計を直してただあの頃のあなたを見ていたらきっと思うだろうな「心の奥底から愛してる」その時が来てもあなたは僕の存在すら知らない。でもそれでいい。僕だけが知っている心の中だけの思い出。あなたは間違いなく僕の憧れる愛する人でした。2025/07/06 10:59:327.それでも動く名無しBp5Yq愛してる美里覚えてる?貝がら割りで手を繋ぐんだよもしTBSスタジオ近くのベンチに一緒に座ってたら向かい合って貝がら割りでずっと手を繋いでいようねブランケットは寒くならないようにずっと貝がら割りで手を繋いで握っていたいよ初めは背伸びだったんだよあなたの背丈に合うように愛しているから2025/07/06 10:59:518.それでも動く名無しBp5Yq「ヒロシ」「何すか、兄貴?」「お前、やっぱり似てるよ。あいつに。」「そんなことないっすよ。お気の毒ですね、その・・・友達。」森屋は久しぶりにこんな優しい気持ちで笑うな、と思った。「お前は本当の自分に気付いてないだけだ。自分で決めろよ。どっちを選ぶかは自分自身だ。でも、今のお前はお前で、そこに居て、ここにいる。あいつだって、俺だって、昔は、・・・子供だったんだ。」そうすか、とヒロシが言うと森屋は煙草を消した。店を出ると、ほんの僅か、穏やかな空気が流れた。2025/07/06 11:00:179.それでも動く名無しBp5Yq二度と戻らないあの時夢の続きスバルの CM で小学生の女の子が学校の宿題で「将来の夢を絵で描く話」があるんだけれど、その CM を見る度にこの物語にはもう一人出て来なかった人が居るんじゃないか、と思う。それは、その女の子と家族の為に同じ夢を諦めた男の人。その人は表に出て来ない。何故なら、誰もその人の本当の気持ちや存在すら知られていなかったから。でも、実は遠くからその女の子の家族を見守っていて、誰よりもその女の子の成長を望んでいた。その女の子と女の子の両親のためにその後の数十年間を諦めたからだ。その男の人は自分の人生よりも女の子の両親から生まれてくる女の子の命と家族の思い出の為に犠牲になったんじゃないかって。だから、諦めて挑戦しなかった。その男の人は「自分が家族に囲まれて幸せに生きること」を。その女の子の「夢」のために。2025/07/06 11:00:3510.それでも動く名無しBp5Yqhttps://youtu.be/7yjJ4nq-1VE2025/07/06 11:00:5211.それでも動く名無しBp5Yqhttps://youtu.be/w-aomASUH_02025/07/06 11:01:3312.それでも動く名無しBp5Yqhttps://tomcat893.amebaownd.com/posts/56896808/https://dydx19950913.amebaownd.com/posts/564506412025/07/06 11:02:0213.それでも動く名無しBp5Yqhttps://x.com/phil0p0n/status/18084884328739475562025/07/06 11:28:0714.それでも動く名無しBp5Yqもぎたてチンクルのばら色ルッピーランド(Nintendo Switch)https://pda19950913.amebaownd.com/posts/564267942025/07/06 11:33:1215.それでも動く名無しBp5Yq悪名高き “火病(ファビョン)”につながる危険もある韓国“スンシル症”の深刻度https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/66a0c54473b1f582180fe1490bcda6e9add4876e2025/07/06 11:36:1416.それでも動く名無しBp5Yq東ティモールでセブン銀行の日本円を収穫しよう。https://tommyhigurashi.amebaownd.com/posts/561898132025/07/06 11:40:1017.それでも動く名無しBp5Yqhttps://youtu.be/l7nmTeb58kE?si=Mt2i616RUMscxvSw2025/07/06 11:41:3118.それでも動く名無しBp5YqMIGホールディングスhttps://tomonekosato19950913.amebaownd.com/posts/465367602025/07/06 11:42:3119.それでも動く名無しBp5Yqhttps://x.com/unko19630728/status/17178307104118785772025/07/06 11:45:4720.それでも動く名無しBp5Yq【4805】芸能人と結婚したい発達障害の自分https://tomosatosato.amebaownd.com/posts/54192260/2025/07/06 11:46:5221.それでも動く名無しBp5Yq吉沢亮https://kaien19820331.amebaownd.com/posts/55468855/2025/07/06 11:47:3522.それでも動く名無しBp5Yqhttps://x.com/unko19630728/status/17178318483222775922025/07/06 11:54:0123.それでも動く名無しBp5Yqhttps://x.com/unko19630728/status/17178274727656246072025/07/06 11:54:1724.それでも動く名無しBp5Yqhttps://x.com/unko19630728/status/17178252562312072572025/07/06 11:54:3925.それでも動く名無しBp5Yqhttps://x.com/unko19630728/status/17178246037987984242025/07/06 11:54:5326.それでも動く名無しBp5Yq二十億光年の恋は宇垣美里の為に書いた歌https://ugaki777.amebaownd.com/posts/55476120/2025/07/06 11:55:5227.それでも動く名無しBp5Yq主演:佐藤友幸https://godtommy19950913.amebaownd.com/posts/566077492025/07/06 12:26:2428.それでも動く名無しBp5Yq日向(ひなた)https://talk.jp/boards/nogizaka/17517727752025/07/06 12:33:4829.それでも動く名無しBp5Yq手元に書いた歌詞がないhttps://talk.jp/boards/news/17517887422025/07/06 17:00:35
【MX】9-nine-Ruler's Crown(新)→22/7計算外→青春ブタ野郎(新)→その着せ替え人形は恋をする(新)→ 薫る花は凛と咲く(新)→ばっどがーる(新)→公女殿下の家庭教師(新)なんでも実況J173195.12025/07/06 11:30:06
【MX】ブスに花束を。(新)→休→アークナイツ【焔燼曙明RISE FROM EMBER】(新)→サイレント・ウィッチ(新)→ジョジョエピソード総選挙→渡くんの××が崩壊寸前(新)→ケンガンベストバウト(再)(新)なんでも実況J12868.62025/07/05 01:33:54
・金持ち
・秀才
・オタク趣味のコレクション
・可愛くて美人な彼女(コスプレイヤー)
・京都人(浴衣が似合う)
・スマホはiPhoneかAndroid
・一流大学卒業の経歴、ホワイト企業社員もしくは公務員
・読書をするならライトノベル
・好きな甘味はクリームあんみつ
・YouTubeのレア動画を常時視聴
・給与明細は福利厚生バッチリ
・個性は「独特」である
・総合的に「オタク」である
・マイワイフの自家用車、電車とバス、もしくは徒歩
・キャンプ場でのBBQと川遊び
漁民とは
・今時NintendoDSの使い手
・何故か肌が焼けて黒い
・開いた瞳孔に希望の光が見えない瞳
・無趣味の割には遠くに出掛ける
・ガラケーor携帯を持っていない
・埼玉県の在日部落出身
・垢抜けない炭鉱夫のような風貌
・心が冷たい給与明細の事は考えたくない
・個性は「過去の栄光と小学校6年生の時に抱いた淡い希望」である
・総合的に「小学校6年生」である
・自転車
・日常生活
これからとととの話をする。僕にはととが二人居る。二人と言っても数え方次第だが、ととが幼い僕を抱きかかえた写真は今でも残っている。
ととは麦わら帽子を被ったひまわり畑の女の子の話をよくしてくれた。白いワンピースの女の子で…
「こんな綺麗な晴れ渡る青空なんだ。絶対に戦争なんかしちゃ行けないよ」
とととは言った。
ある日ととは倒れた。皮膚病でがんに変異して辛さの余り倒れてしまった。ととが60歳の頃だった。年金や退職金を貰おうとした矢先のことだった。
来る日も来る日も
「お父さん、お父さん」
と病床の父を見舞った。
あれは冬に差し掛かった頃だと思う。ととの好きな真っ赤な花を買ってあげた。そしたらととが
「お、ま、え、の、ま、ま、こど、も、の、顔を、見せてくれ」
と弱々しく口を開いた。ととはなぜか笑顔で嬉し涙を流していた。
そして僕に
「あ、あり、ありが、とう。い、いいい、いい孫に、恵まれ、るんだぞ」
嬉し涙で目が濡れていた。
「お父さん」
僕も一言手を握りしめた。
「あ、ありがとう…愛してる」
その日からしばらく経って病床は空になった。
晴れ渡る青空を見ると思い出す。
(ああ、そうか。僕は戦争を経験した…家族の言葉があって生きているんだ)
ととが汗水流して働いたこと
血と肉を切り分けて僕が生まれたこと
そして、最後に
「ありがとう」
とととが涙を流したこと。
そうやって愛は愛を紡いで僕たちは生まれて来たんだ。
愛を教えてくれた人
最後まで愛を語ってくれた人
忘れてはならない
あの心の中の晴れ渡った青空を。
「早く濡れるから部屋の中へ入っておいで」
と。僕の受験勉強が始まった頃だった。彼女は遠方の親戚に用があると言ったきり帰って来なくなった。
僕は地元に戻りたくて中学を転校したのだけれど、雨の日に濡れて帰るのは彼女のことを思い出したくてだった。僕はどことなく彼女のことを梅雨の季節から「さつき」と呼んでいた。
僕は忘れっぽい性格だから彼女の顔は覚えていても名前は思い出せない。彼女はよく僕に言った。
「目の前のことを大切に。存在しないものは愛せないのだから。」
彼女と同じ部屋で寝た訳でも、彼女と一緒に暮らした訳でもない。ほんの短い間、彼女が僕の横で傘を差してくれただけだ。僕は大人になる度に来る日も来る日も彼女のことが恋しくて泣いた。彼女の面影がどこか遠くへ行き、薄れて行く度に大人になることを拒み続けていたのかもしれない。
僕は今大人になって酒も出来る、煙草も出来る、一人でどこにだって行ける大人になった。そんな時だった。彼女の代わりにもう一人僕に傘を差してくれる人が現れた。
「私の傘に入りませんか?」
傘も差さずに一人で濡れてばかりの僕に彼女だけが傘を差してくれた。温い涙が雨の水滴と一緒に落ちると彼女は部屋に連れて行き、温かいスープを僕にくれた。
「どこから来たんですか?」
「地元はここなんですか?」
「お兄さんは面白いですね」
そう談笑をする度に話が弾み、気が付けば彼女のまなじりにはどことなく見たことのない優しさが溢れていた。その時に僕は初恋の人の言葉を思い出した。
「目の前のことを大切に。存在しないものは愛せないのだから。」
無情にも雨の音だけがそこに鳴り響いていた。
外が暗くなり、僕は帰り際
「大丈夫です。僕は一人で帰りますから。」
そう告げると彼女は
「寂しくならないように…また寂しくなったら来て下さい。」
ただ僕は会釈をして微笑むと
「ありがとう」
そう言ってその場を立ち去った。
雨宿りをすると思い出す。家族と共にあの雨明かりが僕と幸せを願う人の心を照らしているようだと。
カゲロウデイズ
タイトル:『カゲロウデイズ』(匿名掲示板より)
1夢見る名無しさん2019/06/30(日) 20:18:25.550
スレが立てたら書く
2打上花火2019/06/30(日) 20:20:31.790
俺の母親に乳がんが発覚したのはいつか分からない。でも伯母から突然知らされた。
俺は会社も自己都合退職で辞め、学校も中学と高校の二度辞めている。
自分のことでイライラしている俺は今でも母親のことに頭が回らない。
3打上花火2019/06/30(日) 20:23:19.600
俺は23歳で現役のゆとり世代だ。一年遅れて大学を卒業した矢先に母親の乳がんを知らされた。
正直に言えば、こんな忙しい矢先に何なのかと思っている。
今では葬式でメンタルがやられないようにいつでも母親の死を気にしないように毎日を考えながら生きている。
4打上花火2019/06/30(日) 20:25:43.300
普段の日常だ。母親は中国がまだ発展途上国で田舎だった頃に日本へ出てきてパチンコのアルバイトをやった後に夜の商売で金を稼ぎ、生活費を家の中に入れていた。
遅い時には朝に帰ってくることもあった。来る日も来る日もお客さんとの電話や付き合いの食事へ出掛けていた。
5打上花火2019/06/30(日) 20:28:20.440
俺はずっと日中混血であることを周りには黙るように言われた。勿論、母親であることも外では言えない。
父親と母親が家で連れ子である兄貴のことで揉めたり、警察を読んだ時には家族同士ですったもんだしたり、地味に忙しかった。
俺も学校へ行かなくなったり…色々とあった。誰にも知られずに生きていた。
6打上花火2019/06/30(日) 20:30:27.970
普通であること、平凡であることが何よりも難しい俺には普段通りというものに慣れなくて、問題行動を起こしてメンタルクリニックへ行ったりしてその薬を使って遊んだりしていたこともある。
俺になんて同情の余地がない。でも、家には金もなく、母は人並みの生活を一生懸命に維持する為に夜の商売で働き続けた。
7打上花火2019/06/30(日) 20:34:45.860
何度も考えた。不運が続いた人生だった。だからこそ、今度は俺の番だと思っている。
母親のがんが全身に転移したなら、残った家族は老いた父親だけ。伯母が言っていた。「生きている人を大切にするしかない」…だから、俺は母親が死んでも普段通りに生きる。
薬漬けになって、高校も中退して、友達も彼女もロクに居ないのが俺にとっての普通だった。だから、俺は母親に何があろうとも笑顔で許す。
愛しているから、死んだって笑って許すんだよ。俺は俺のことを残してなんて言わない。
仮に早く逝ってしまっても、俺は自立出来るから、楽に逝っておくれ。
何度でも愛してるとか、愛されているから何とでも言っておくれ。俺は無条件に母親のことはいつまでも忘れないよ。
祖母もがんで死んでしまって、こんなのはただの因果だと思っている。俺はいつまでも母親が側に生きていると思うから、寂しくないよ。
9打上花火2019/06/30(日) 20:38:30.540
最後に親孝行をさせてくれる時間をたくさん残してくれてありがとう。まだ時間はたくさん残っているから…俺も母親には何も言わない。
俺はどんな痛みも味わって来た。愛する人の死は好きにしておくれ。
どんなになっても俺はお母さんのことを愛しているから。
10打上花火2019/06/30(日) 20:41:39.400
俺は泣かないよ。何回も泣いてきて、何度でも見送れるようにと準備はしてきた。
葬式の日は普段通りに見送るよ。これが、ただ普通の日常である毎日。
信じなくてもいい、俺はただ誰の為でもない自分の為に生きて行くから。母親は今でも生きている。
これが俺の日常茶飯事。死んでも殺されても同じことさ。それくらいに俺は思っている。
11打上花火2019/06/30(日) 20:43:53.750
人の死なんて平気に思えるから。最後にFacebookだけには書き残したよ。
母親には最期の言葉なんてない。強く生きる為には泣くより笑うしかない。
それが俺の人生だから。普段通りの日常。
36打上花火2019/11/06(水) 05:36:05.180
何とか快方に向かっているよ。医者からストレスがなければ再発の可能性は低いそうだよ。
これでもうちの母親はまだ夜の商売で働いているけどな。身寄りや身内が居ても、病気を抱えていても周りには隠して働いてることもあるさ。
悪かったな。迷惑と心配を掛けた。
ありがとうございました。
俺は子供の頃ブサイクでさ。年上のお姉さんに可愛がって貰える子供とか対等な立場で恋愛が出来るイケメンのお兄さんが羨ましく思えたり。
今も横になりながら「あの綺麗だったお姉さんがタイムマシンで過去に戻りたい」と言ってくれるといいなとか。
もし可愛がって貰えたら違ったかな。とても寂しい幼年期だった。
俺は一度も年上のお姉さんに相手にして貰ったこともないよ。バレンタインデーのチョコも従姉からしか貰ったことがない。
考えてみれば可愛がって貰えるお姉さんを探して根拠もなく遠くに出掛けたり。でも仕方ないんだな。
何か母性というものについて一度も可愛がって貰えたことはないな。もっと美しい容姿端麗だったら何かそういう特別な思い出が出来たかな、とか。
本当に青春時代に女の子との思い出なんか一つもなかったな。ただ呼び出されて買い物とかに付き合っただけ。
今更27歳の大人で可愛がって貰おうとか思わないよ。でも一生10年前のあの頃を引きずるだろうな。
ずっと頭の中には「可愛がってくれるお姉さんの存在」で頭がいっぱいだった。でもその一人のひとを今でも愛している訳ではないし、
宇垣総裁が結婚する時もいい思い出の一つとしてポケットにしまって置こうかな。壊れた時計を直す暇もないけど
けど
もし壊れた時計を直してただあの頃のあなたを見ていたらきっと思うだろうな
「心の奥底から愛してる」
その時が来てもあなたは僕の存在すら知らない。でもそれでいい。
僕だけが知っている心の中だけの思い出。あなたは間違いなく僕の憧れる愛する人でした。
美里覚えてる?
貝がら割りで手を繋ぐんだよ
もしTBSスタジオ近くのベンチに一緒に座ってたら
向かい合って貝がら割りでずっと手を繋いでいようね
ブランケットは寒くならないように
ずっと貝がら割りで手を繋いで
握っていたいよ
初めは背伸びだったんだよ
あなたの背丈に合うように
愛しているから
「何すか、兄貴?」
「お前、やっぱり似てるよ。あいつに。」
「そんなことないっすよ。お気の毒ですね、その・・・友達。」
森屋は久しぶりにこんな優しい気持ちで笑うな、と思った。
「お前は本当の自分に気付いてないだけだ。自分で決めろよ。どっちを選ぶかは自分自身だ。でも、今のお前はお前で、そこに居て、ここにいる。あいつだって、俺だって、昔は、・・・子供だったんだ。」
そうすか、とヒロシが言うと森屋は煙草を消した。店を出ると、ほんの僅か、穏やかな空気が流れた。
夢の続き
スバルの CM で小学生の女の子が学校の宿題で「将来の夢を絵で描く話」があるんだけれど、その CM を見る度にこの物語にはもう一人出て来なかった人が居るんじゃないか、と思う。
それは、その女の子と家族の為に同じ夢を諦めた男の人。その人は表に出て来ない。何故なら、誰もその人の本当の気持ちや存在すら知られていなかったから。でも、実は遠くからその女の子の家族を見守っていて、誰よりもその女の子の成長を望んでいた。
その女の子と女の子の両親のためにその後の数十年間を諦めたからだ。その男の人は自分の人生よりも女の子の両親から生まれてくる女の子の命と家族の思い出の為に犠牲になったんじゃないかって。
だから、諦めて挑戦しなかった。その男の人は「自分が家族に囲まれて幸せに生きること」を。その女の子の「夢」のために。
https://dydx19950913.amebaownd.com/posts/56450641
https://pda19950913.amebaownd.com/posts/56426794
https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/66a0c54473b1f582180fe1490bcda6e9add4876e
https://tommyhigurashi.amebaownd.com/posts/56189813
https://tomonekosato19950913.amebaownd.com/posts/46536760
https://tomosatosato.amebaownd.com/posts/54192260/
https://kaien19820331.amebaownd.com/posts/55468855/
https://ugaki777.amebaownd.com/posts/55476120/
https://godtommy19950913.amebaownd.com/posts/56607749
https://talk.jp/boards/nogizaka/1751772775
https://talk.jp/boards/news/1751788742