成人の尿失禁についてです。最終更新 2025/11/10 20:571.番組の途中ですが転載は禁止ですuZWVK成人の尿失禁についてです。尿失禁とは、自分では意図せずに尿が漏れることです。尿失禁は、男女とも年齢を問わず起きる可能性がありますが、女性と高齢者でより多くみられ、高齢女性の約30%、高齢男性の約15%が尿失禁を起こしています。尿失禁は高齢者でより多くみられるものの、加齢に伴う正常な変化の一部ではありません。尿失禁は、利尿効果のある薬剤を服用した場合のように突然で一時的なこともあれば、長期にわたって持続すること(慢性)もあります。慢性の尿失禁であっても、ときに治療が成功することがあります。(排尿のコントロールも参照のこと。)2025/11/10 20:23:0614コメント欄へ移動すべて|最新の50件2.番組の途中ですが転載は禁止ですuZWVK失禁の種類尿失禁には、いくつかのタイプがあります。切迫性尿失禁では、切迫した我慢できない尿意の直後にコントロールできない尿漏れが起こります(中等量から大量に)。夜間に尿意を感じて目を覚ますこと(夜間頻尿)や、夜間の尿失禁を起こすことがよくあります。腹圧性尿失禁は、せきやくしゃみをしたり、笑ったり、体を曲げたり、物を持ち上げたりしたときに腹腔内の圧力が急激に上昇し、それによって引き起こされる尿漏れです。漏れる量は通常は少量から中等度です。溢流性尿失禁は、過度に充満した膀胱から尿が漏れ出る状態です。通常は少量ですが、持続的に漏れ出すため、総量としては大量の尿が排出されます。機能性尿失禁は、排尿のコントロールとは無関係の認知機能や身体機能の問題が原因で起こる尿漏れです。例えば、知的障害で認知機能に影響が出ている人は、尿意を認識できなかったり、トイレの場所が分からなかったりします。そして例えば、アルツハイマー病による認知症で認知機能に影響が出ている人は、尿意を認識できなかったり、トイレの場所が分からなかったりします。また、寝たきりの人はトイレに行くことができない場合や、尿びんに手が届かない場合があります。尿失禁はこのように分類されますが、複数の種類の尿失禁が同時に起きることもよくあります。その場合は、複合性尿失禁であると診断されます。2025/11/10 20:23:323.番組の途中ですが転載は禁止ですuZWVK尿失禁の原因尿失禁が生じる仕組みはいくつかあります。しばしば複数の仕組みが関連しています。尿道括約筋または骨盤底筋の筋力低下(膀胱出口部の機能不全)膀胱からの尿の排出路が何かによって閉塞している(下部尿路閉塞)膀胱壁の筋肉のけいれんまたは活動亢進(ときに過活動膀胱と呼ばれる)膀胱壁の筋肉の筋力低下または活動低下膀胱壁の筋肉と尿道括約筋の協調不全尿量の増加機能的な問題膀胱壁の筋肉に筋力低下や活動低下がみられる場合、下部尿路閉塞がある場合、またはその両方がみられる場合は、そのことで排尿ができなくなることがあります(尿閉)。尿閉が起きると、過度に充満した膀胱から尿が漏れ出ることにより、逆説的ですが溢流性(いつりゅうせい)尿失禁がみられることがあります。様々な原因(糖尿病、利尿薬の使用、アルコールやカフェイン含有飲料の過剰な摂取など)で尿量が増加すると、失禁の量の増加、尿失禁の誘発、さらには一過性の尿失禁の発生につながる可能性があります。しかし、尿量の増加により慢性尿失禁が起こることはまずありません。機能的な問題とは、体内の他の臓器の機能に影響を及ぼす病態のことで、それにより失禁がみられる人で尿の量が増加するのが一般的なパターンです。しかし、機能的な問題だけで尿失禁が永続的に起こるようになることはまれです。全体として、尿失禁の最も一般的な原因は以下のものです。小児および若年成人の過活動膀胱女性の出産による骨盤底筋の筋力低下中年男性の下部尿路閉塞高齢者の脳卒中や認知症などの機能性疾患2025/11/10 20:24:024.番組の途中ですが転載は禁止ですuZWVK尿失禁の評価尿失禁は通常、生命を脅かす病気を示唆するものではありませんが、困惑のもとになり、不必要に活動の制限をもたらし、生活の質を低下させることがあります。また、まれですが、突然の尿失禁は脊髄の病気の症状である可能性もあります。以下では、どのようなときに医師の診察を受ける必要があるかと、診察を受けた場合に何が行われるかについて説明しています。警戒すべき徴候尿失禁がみられる場合は、特定の症状や特徴に注意が必要です。具体的には以下のものがあります。脊髄損傷の症状(脚の筋力低下や感覚消失、性器周辺や肛門周辺の感覚消失)側弯症の人は脊髄損傷の症状がある場合があります。2025/11/10 20:25:495.番組の途中ですが転載は禁止ですuZWVK受診のタイミング警戒すべき徴候がみられる人は、直ちに救急医療機関を受診する必要があります。警戒すべき徴候がない場合は、主治医に電話で相談してください。他の症状や判明している他の既知の病気に基づいて、どれくらい早急に診察を受ける必要があるかを医師が判断します。ほとんどの人が主治医に尿失禁があると伝えることを恥ずかしいと感じます。なかには尿失禁は加齢に伴う正常な変化と信じている人もいます。しかし、尿失禁は治療によって対処することが可能であり、たとえしばらくの期間にわたって持続していた尿失禁や高齢者で起こる尿失禁も、例外ではありません。尿失禁を煩わしいと感じたり、日常生活の妨げになったり、尿失禁のせいで社会活動を断念したりするようであれば、医師の診察を受ける必要があります。2025/11/10 20:26:066.番組の途中ですが転載は禁止ですuZWVK医師が行うこと医師はまず、症状と病歴について質問します。次に身体診察を行います。病歴聴取と身体診察で得られた情報から、多くの場合、尿失禁の原因と必要になる検査を推測することができます。医師は尿漏れの状況について、その量、発生する時刻、きっかけとなる要因(せき、くしゃみ、いきみなど)などを質問します。さらに、尿意を感じるかどうか、感じる場合は普通の尿意か、それとも突然の切迫した尿意かを尋ねます。また、おおよその尿漏れの量を尋ねることもあります。また、排尿の他の問題があるかどうか、例えば排尿時の痛みや灼熱感、頻尿、尿が出にくい、尿の勢いがないなどの問題がないか尋ねます。医師は患者に対し、排尿習慣について1日か2日、記録を取るように指示することもあります。この記録は排尿日誌と呼ばれます。排尿のたびに、量と時間を記録します。尿失禁が起きた後には、尿失禁に関連する行為、特に飲食、薬剤使用、睡眠についても記録します。医師は、尿失禁を引き起こすことが知られている他の病気、例えば認知症、脳卒中、尿路結石、脊髄や他の神経の病気、前立腺の病気などがないかについて質問します。一部の薬剤は尿失禁を引き起こしたり尿失禁に関与したりすることがあるため、医師は患者が服用している薬剤を把握する必要があります。女性には、出産回数と出産方法、また合併症についての質問を行います。すべての患者に対し、過去の骨盤や腹部の手術について質問し、男性では特に前立腺の手術について尋ねます。身体診察により、考えられる原因を絞り込むことができます。脚の筋力、感覚、反射、性器や肛門の周辺の感覚を検査し、尿禁制(排尿のコントロール)を困難にする神経と筋肉の問題を探します。女性では、内診を行い、腟萎縮(腟の粘膜が薄くなり、乾燥し、弾性を失う更年期変化で、尿路の変化を伴う場合があります)や骨盤底筋の筋力低下など、尿失禁の原因になりうる異常を探します。男女ともに直腸診を行い、便秘の徴候や直腸につながる神経の損傷の徴候を探します。男性では、前立腺肥大症やときに前立腺がんが尿失禁の一因である可能性があるため、直腸診の際に前立腺も調べます。腹圧性尿失禁があるかどうかをみるために、膀胱が一杯になった状態でせきをするよう指示されることもあります。女性では、内診中にこの手技を行う場合もあり、骨盤内の構造物を医師が指で支えることで尿漏れが無くなるかどうかをみます。2025/11/10 20:26:537.番組の途中ですが転載は禁止ですuZWVK検査しばしば、身体診察で得られる所見が尿失禁の原因や寄与している要因の特定に役立ちます。しかし、診断を確定するには、多くの場合いくつかの検査が必要になります。決まって行われる検査には以下のものがあります。尿検査と尿培養検査腎機能の血液検査と、ときに他の血液検査排尿後の残尿量(排尿後に膀胱内に残っている尿の量をカテーテルまたは超音波検査技術を用いて測定する)ときに尿流動態検査尿流動態検査としては、膀胱容量の測定、尿流率の測定、膀胱内圧の測定などがあり、臨床的な評価と上述の検査で尿失禁の原因が判明しなかった場合に行われます。膀胱容量の測定は、切迫性尿失禁を確定し、原因が過活動膀胱であるかどうかを判定するために行います。まず膀胱カテーテルを尿道から膀胱まで通します。そして膀胱に水を注入していき、患者が強い尿意を感じるか、膀胱が収縮するまでに注入できる水の量を測定します。最大尿流率の測定は、男性において尿失禁の原因が下部尿路閉塞(通常は前立腺の病気が原因)であるかどうかを調べるために行います。特別な装置(尿流量測定器)に排尿してもらい、尿流の速度と排出された尿量を測定します。膀胱内圧の測定は、他のいずれの検査でも尿失禁の原因が判明しない場合に行います。膀胱内圧測定は、膀胱を様々な量の水で満たし、膀胱内部の圧力を測定する検査です。膀胱内圧測定は多くの場合、筋電図検査(括約筋の機能を評価できる検査)とともに行われます。特殊な装置がある一部の施設では、括約筋機能や他の膀胱内圧と同時に、膀胱の収縮力も測定することができます。尿流動態検査は重要ですが、その結果から薬剤に対する反応を常に予測できるわけではなく、また複数の原因の相対的な重要度を示すものでもありません。2025/11/10 20:27:488.番組の途中ですが転載は禁止ですuZWVK尿失禁の治療具体的な原因に対する治療ときに特定の種類の尿失禁を治療する薬剤尿失禁による不便を軽減する一般的な対策しばしば尿失禁の具体的な原因に対する治療が可能です。尿失禁の不便を軽減するための一般的な対策がすべての人に提案されます。なんらかの薬剤が原因である場合は、違う薬剤に切り替えたり投与スケジュールを変更したりすることで、不都合が軽減される場合があります(例えば、近くにトイレがある状況で薬剤の効果が現れるように、利尿薬の投与時間を変更する)。しかし、薬剤の服用を中止したり、用量や投与スケジュールを変更したりする前に、主治医に相談するべきです。薬剤の使用は、一部の種類の尿失禁に対してしばしば有用ですが、一般的な処置の代わりにするのではなく、あくまで補助的に用いるべきです。使用される薬剤としては、膀胱壁の筋肉を弛緩させるものや、括約筋の緊張を高めるものがあります。切迫性または溢流性尿失禁がある男性では、下部尿路閉塞を治療するために、尿道括約筋を弛緩させる薬剤を使用する場合があります。一般的な対策尿失禁の種類と原因にかかわらず、通常はいくつかの一般的な対策が有用です。水分摂取の調整膀胱トレーニング骨盤底筋の運動水分摂取のタイミングを制限する場合があります(例えば、就寝前の3~4時間や外出前は摂取を控える)。膀胱を刺激する液体(カフェイン含有飲料など)の摂取を控えるように医師が指示することもあります。しかし、尿が濃縮されると膀胱を刺激するため、1日当たり1500~2000mLの水分を摂取する必要があります。膀胱トレーニングとは、起きている間は決まったスケジュールに従って排尿する方法です。医師と患者が協力して、2~3時間毎に排尿し、その他の時間はリラックスや深呼吸などにより尿意を我慢するスケジュールを確立します。尿意をうまく我慢できるようになったら、排尿の間隔を少しずつ伸ばしていきます。認知症やその他の認知障害の人を介護している場合は、排尿自覚刺激行動療法と呼ばれる同様の方法を用いることができます。この方法では、排尿する必要があるかどうか、尿失禁をしたかどうかを特定の間隔で尋ねます。骨盤底筋の運動(ケーゲル体操)がしばしば有効で、特に腹圧性尿失禁に対して効果があります。この運動は、正しい筋肉(つまり尿道と直腸周囲の尿流を止める筋肉)を動かしていることを自覚しながら行います。これらの筋肉を1~2秒ほどきつく引き締めた後、約10秒間緩めます。この運動を10回ほど繰り返して1セットとし、1日に3セット行います。筋肉をきつく締めておける時間が徐々に長くなり、やがて毎回約10秒間、収縮を維持できるようになります。正しい筋肉のコントロール法を学ぶことは難しい場合があるため、医師がやり方を指導したり、バイオフィードバック法や電気刺激(電流によって正しい筋肉を刺激する骨盤底筋運動)の利用を勧めたりすることがあります。2025/11/10 20:29:159.番組の途中ですが転載は禁止ですXNuOr漏らしちゃったのか😭2025/11/10 20:29:3310.番組の途中ですが転載は禁止ですuZWVK風の便りによるとこうらしいです。2025/11/10 20:29:3611.番組の途中ですが転載は禁止ですuZWVK俺も尿失禁の症状があるのかな?2025/11/10 20:30:2012.番組の途中ですが転載は禁止ですuZWVKまあええわ2025/11/10 20:30:5013.番組の途中ですが転載は禁止ですuZWVKではこれにておさらばします。2025/11/10 20:31:0714.番組の途中ですが転載は禁止ですkKNdd>>13先生勉強になりますけど、知識無い方はさっぱりですよね。先生のレス読んで理解できる方どれくらいおられるか。もう少し解りやすく。2025/11/10 20:57:05
【コメ問題】「コメ価格は来年には1,000円台にまで暴落する」卸業者が明かした衝撃データ 一方、消費者の“コメ離れ”が予想以上に進んでいて「コメ市場縮小」を懸念する声も 誰が得したの?このコメ価格暴騰ニュー速(嫌儲)59129.82025/11/10 23:07:01
尿失禁とは、自分では意図せずに尿が漏れることです。
尿失禁は、男女とも年齢を問わず起きる可能性がありますが、女性と高齢者でより多くみられ、高齢女性の約30%、高齢男性の約15%が尿失禁を起こしています。尿失禁は高齢者でより多くみられるものの、加齢に伴う正常な変化の一部ではありません。尿失禁は、利尿効果のある薬剤を服用した場合のように突然で一時的なこともあれば、長期にわたって持続すること(慢性)もあります。慢性の尿失禁であっても、ときに治療が成功することがあります。
(排尿のコントロールも参照のこと。)
尿失禁には、いくつかのタイプがあります。
切迫性尿失禁では、切迫した我慢できない尿意の直後にコントロールできない尿漏れが起こります(中等量から大量に)。夜間に尿意を感じて目を覚ますこと(夜間頻尿)や、夜間の尿失禁を起こすことがよくあります。
腹圧性尿失禁は、せきやくしゃみをしたり、笑ったり、体を曲げたり、物を持ち上げたりしたときに腹腔内の圧力が急激に上昇し、それによって引き起こされる尿漏れです。漏れる量は通常は少量から中等度です。
溢流性尿失禁は、過度に充満した膀胱から尿が漏れ出る状態です。通常は少量ですが、持続的に漏れ出すため、総量としては大量の尿が排出されます。
機能性尿失禁は、排尿のコントロールとは無関係の認知機能や身体機能の問題が原因で起こる尿漏れです。例えば、知的障害で認知機能に影響が出ている人は、尿意を認識できなかったり、トイレの場所が分からなかったりします。そして例えば、アルツハイマー病による認知症で認知機能に影響が出ている人は、尿意を認識できなかったり、トイレの場所が分からなかったりします。また、寝たきりの人はトイレに行くことができない場合や、尿びんに手が届かない場合があります。
尿失禁はこのように分類されますが、複数の種類の尿失禁が同時に起きることもよくあります。その場合は、複合性尿失禁であると診断されます。
尿失禁が生じる仕組みはいくつかあります。しばしば複数の仕組みが関連しています。
尿道括約筋または骨盤底筋の筋力低下(膀胱出口部の機能不全)
膀胱からの尿の排出路が何かによって閉塞している(下部尿路閉塞)
膀胱壁の筋肉のけいれんまたは活動亢進(ときに過活動膀胱と呼ばれる)
膀胱壁の筋肉の筋力低下または活動低下
膀胱壁の筋肉と尿道括約筋の協調不全
尿量の増加
機能的な問題
膀胱壁の筋肉に筋力低下や活動低下がみられる場合、下部尿路閉塞がある場合、またはその両方がみられる場合は、そのことで排尿ができなくなることがあります(尿閉)。尿閉が起きると、過度に充満した膀胱から尿が漏れ出ることにより、逆説的ですが溢流性(いつりゅうせい)尿失禁がみられることがあります。
様々な原因(糖尿病、利尿薬の使用、アルコールやカフェイン含有飲料の過剰な摂取など)で尿量が増加すると、失禁の量の増加、尿失禁の誘発、さらには一過性の尿失禁の発生につながる可能性があります。しかし、尿量の増加により慢性尿失禁が起こることはまずありません。機能的な問題とは、体内の他の臓器の機能に影響を及ぼす病態のことで、それにより失禁がみられる人で尿の量が増加するのが一般的なパターンです。しかし、機能的な問題だけで尿失禁が永続的に起こるようになることはまれです。
全体として、尿失禁の最も一般的な原因は以下のものです。
小児および若年成人の過活動膀胱
女性の出産による骨盤底筋の筋力低下
中年男性の下部尿路閉塞
高齢者の脳卒中や認知症などの機能性疾患
尿失禁は通常、生命を脅かす病気を示唆するものではありませんが、困惑のもとになり、不必要に活動の制限をもたらし、生活の質を低下させることがあります。また、まれですが、突然の尿失禁は脊髄の病気の症状である可能性もあります。以下では、どのようなときに医師の診察を受ける必要があるかと、診察を受けた場合に何が行われるかについて説明しています。
警戒すべき徴候
尿失禁がみられる場合は、特定の症状や特徴に注意が必要です。具体的には以下のものがあります。
脊髄損傷の症状(脚の筋力低下や感覚消失、性器周辺や肛門周辺の感覚消失)
側弯症の人は脊髄損傷の症状がある場合があります。
警戒すべき徴候がみられる人は、直ちに救急医療機関を受診する必要があります。警戒すべき徴候がない場合は、主治医に電話で相談してください。他の症状や判明している他の既知の病気に基づいて、どれくらい早急に診察を受ける必要があるかを医師が判断します。
ほとんどの人が主治医に尿失禁があると伝えることを恥ずかしいと感じます。なかには尿失禁は加齢に伴う正常な変化と信じている人もいます。しかし、尿失禁は治療によって対処することが可能であり、たとえしばらくの期間にわたって持続していた尿失禁や高齢者で起こる尿失禁も、例外ではありません。尿失禁を煩わしいと感じたり、日常生活の妨げになったり、尿失禁のせいで社会活動を断念したりするようであれば、医師の診察を受ける必要があります。
医師はまず、症状と病歴について質問します。次に身体診察を行います。病歴聴取と身体診察で得られた情報から、多くの場合、尿失禁の原因と必要になる検査を推測することができます。
医師は尿漏れの状況について、その量、発生する時刻、きっかけとなる要因(せき、くしゃみ、いきみなど)などを質問します。さらに、尿意を感じるかどうか、感じる場合は普通の尿意か、それとも突然の切迫した尿意かを尋ねます。また、おおよその尿漏れの量を尋ねることもあります。また、排尿の他の問題があるかどうか、例えば排尿時の痛みや灼熱感、頻尿、尿が出にくい、尿の勢いがないなどの問題がないか尋ねます。
医師は患者に対し、排尿習慣について1日か2日、記録を取るように指示することもあります。この記録は排尿日誌と呼ばれます。排尿のたびに、量と時間を記録します。尿失禁が起きた後には、尿失禁に関連する行為、特に飲食、薬剤使用、睡眠についても記録します。
医師は、尿失禁を引き起こすことが知られている他の病気、例えば認知症、脳卒中、尿路結石、脊髄や他の神経の病気、前立腺の病気などがないかについて質問します。一部の薬剤は尿失禁を引き起こしたり尿失禁に関与したりすることがあるため、医師は患者が服用している薬剤を把握する必要があります。女性には、出産回数と出産方法、また合併症についての質問を行います。すべての患者に対し、過去の骨盤や腹部の手術について質問し、男性では特に前立腺の手術について尋ねます。
身体診察により、考えられる原因を絞り込むことができます。脚の筋力、感覚、反射、性器や肛門の周辺の感覚を検査し、尿禁制(排尿のコントロール)を困難にする神経と筋肉の問題を探します。
女性では、内診を行い、腟萎縮(腟の粘膜が薄くなり、乾燥し、弾性を失う更年期変化で、尿路の変化を伴う場合があります)や骨盤底筋の筋力低下など、尿失禁の原因になりうる異常を探します。男女ともに直腸診を行い、便秘の徴候や直腸につながる神経の損傷の徴候を探します。男性では、前立腺肥大症やときに前立腺がんが尿失禁の一因である可能性があるため、直腸診の際に前立腺も調べます。腹圧性尿失禁があるかどうかをみるために、膀胱が一杯になった状態でせきをするよう指示されることもあります。女性では、内診中にこの手技を行う場合もあり、骨盤内の構造物を医師が指で支えることで尿漏れが無くなるかどうかをみます。
しばしば、身体診察で得られる所見が尿失禁の原因や寄与している要因の特定に役立ちます。しかし、診断を確定するには、多くの場合いくつかの検査が必要になります。決まって行われる検査には以下のものがあります。
尿検査と尿培養検査
腎機能の血液検査と、ときに他の血液検査
排尿後の残尿量(排尿後に膀胱内に残っている尿の量をカテーテルまたは超音波検査技術を用いて測定する)
ときに尿流動態検査
尿流動態検査としては、膀胱容量の測定、尿流率の測定、膀胱内圧の測定などがあり、臨床的な評価と上述の検査で尿失禁の原因が判明しなかった場合に行われます。
膀胱容量の測定は、切迫性尿失禁を確定し、原因が過活動膀胱であるかどうかを判定するために行います。まず膀胱カテーテルを尿道から膀胱まで通します。そして膀胱に水を注入していき、患者が強い尿意を感じるか、膀胱が収縮するまでに注入できる水の量を測定します。
最大尿流率の測定は、男性において尿失禁の原因が下部尿路閉塞(通常は前立腺の病気が原因)であるかどうかを調べるために行います。特別な装置(尿流量測定器)に排尿してもらい、尿流の速度と排出された尿量を測定します。
膀胱内圧の測定は、他のいずれの検査でも尿失禁の原因が判明しない場合に行います。膀胱内圧測定は、膀胱を様々な量の水で満たし、膀胱内部の圧力を測定する検査です。膀胱内圧測定は多くの場合、筋電図検査(括約筋の機能を評価できる検査)とともに行われます。特殊な装置がある一部の施設では、括約筋機能や他の膀胱内圧と同時に、膀胱の収縮力も測定することができます。
尿流動態検査は重要ですが、その結果から薬剤に対する反応を常に予測できるわけではなく、また複数の原因の相対的な重要度を示すものでもありません。
具体的な原因に対する治療
ときに特定の種類の尿失禁を治療する薬剤
尿失禁による不便を軽減する一般的な対策
しばしば尿失禁の具体的な原因に対する治療が可能です。尿失禁の不便を軽減するための一般的な対策がすべての人に提案されます。
なんらかの薬剤が原因である場合は、違う薬剤に切り替えたり投与スケジュールを変更したりすることで、不都合が軽減される場合があります(例えば、近くにトイレがある状況で薬剤の効果が現れるように、利尿薬の投与時間を変更する)。しかし、薬剤の服用を中止したり、用量や投与スケジュールを変更したりする前に、主治医に相談するべきです。
薬剤の使用は、一部の種類の尿失禁に対してしばしば有用ですが、一般的な処置の代わりにするのではなく、あくまで補助的に用いるべきです。使用される薬剤としては、膀胱壁の筋肉を弛緩させるものや、括約筋の緊張を高めるものがあります。切迫性または溢流性尿失禁がある男性では、下部尿路閉塞を治療するために、尿道括約筋を弛緩させる薬剤を使用する場合があります。
一般的な対策
尿失禁の種類と原因にかかわらず、通常はいくつかの一般的な対策が有用です。
水分摂取の調整
膀胱トレーニング
骨盤底筋の運動
水分摂取のタイミングを制限する場合があります(例えば、就寝前の3~4時間や外出前は摂取を控える)。膀胱を刺激する液体(カフェイン含有飲料など)の摂取を控えるように医師が指示することもあります。しかし、尿が濃縮されると膀胱を刺激するため、1日当たり1500~2000mLの水分を摂取する必要があります。
膀胱トレーニングとは、起きている間は決まったスケジュールに従って排尿する方法です。医師と患者が協力して、2~3時間毎に排尿し、その他の時間はリラックスや深呼吸などにより尿意を我慢するスケジュールを確立します。尿意をうまく我慢できるようになったら、排尿の間隔を少しずつ伸ばしていきます。認知症やその他の認知障害の人を介護している場合は、排尿自覚刺激行動療法と呼ばれる同様の方法を用いることができます。この方法では、排尿する必要があるかどうか、尿失禁をしたかどうかを特定の間隔で尋ねます。
骨盤底筋の運動(ケーゲル体操)がしばしば有効で、特に腹圧性尿失禁に対して効果があります。この運動は、正しい筋肉(つまり尿道と直腸周囲の尿流を止める筋肉)を動かしていることを自覚しながら行います。これらの筋肉を1~2秒ほどきつく引き締めた後、約10秒間緩めます。この運動を10回ほど繰り返して1セットとし、1日に3セット行います。筋肉をきつく締めておける時間が徐々に長くなり、やがて毎回約10秒間、収縮を維持できるようになります。正しい筋肉のコントロール法を学ぶことは難しい場合があるため、医師がやり方を指導したり、バイオフィードバック法や電気刺激(電流によって正しい筋肉を刺激する骨盤底筋運動)の利用を勧めたりすることがあります。
先生勉強になりますけど、知識無い方はさっぱりですよね。先生のレス読んで理解できる方どれくらいおられるか。もう少し解りやすく。