「運のいいことに能登で地震があった」発言の自民党・鶴保議員、れいわ・山本代表の震災関連答弁を“強制終了”過去動画拡散

最終更新 2025/07/13 01:52

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　自民党の鶴保庸介・参院予算委員長が「運のいいことに能登で地震があった」との発言を9日に謝罪、撤回したことに関連して、れいわ新選組の山本太郎代表が今年3月の同予算委で、能登などの被災地の復興に関する質問をした際の、鶴保氏の対応を映した動画が同日、拡散し、SNS上で話題となった。

　動画は、3月10日の参院予算委で、鶴保氏は委員長として進行を務めていた。山本氏は最終盤で、石破茂首相に対し、能登を念頭においた被災地の土砂対策やコミィニティーの維持などのついて質問。持ち時間は17分にちょうど達したあたりのところで、被災地の職員の離職や休職が相次いでいることへの対応やメッセージを首相に求めた。

　山本氏が首相に「最後にこれ、一言だけお願い出来ないでしょうか」とコメントを求めると、30秒ほど超過のタイミングだったため、鶴保氏が「もう時間が来ておりますので」とカットイン。ただ石破首相は「自治体の方の離職が多いというのは、数カ月前から認識しております」と、山本氏の質問に応じた上で、「いかに補完していくか」などの問題意識を示しながら「地元と協力しながら、適切に対応してまいります」と語った。

　山本氏はその言葉を聞き、「もう、質問は終わりますけど…」と締めの言葉を発しかけたが、鶴保氏は「もう終わり！終わり！終わりです」とシャットアウト。山本氏が「去年1年で、1日しか休んでない職員も…」と話し出すと鶴保氏はかぶせるような大きな声で「以上で、山本太郎君の質疑は終了いたしました」と“強制終了”した。

　その後、鶴保氏は「山本さん、時間を守って下さい。申し訳ありません。最後、アドバンテージは与えたんだから、そこは守って下さい」と注意。一方の山本氏は、「必要のない答弁が入った」と、自身が求めていない答弁者の回答時間があったことを指摘したが、鶴保氏はその発言には反応しなかった。

　鶴保氏は8日、和歌山市で行われた参院選（20日投開票）和歌山選挙区に立候補している同党候補者の会合でのあいさつで、地震発生後、被災者が住む地域以外でも住民票の写しを取得できるようになるなど、政府が進める「2拠点地域居住」の取り組みに言及する中で「運のいいことに能登で地震があったでしょう」と発言。「金沢にいても輪島の住民票が取れるようになった」「やればできるじゃないか、という話をした」などと述べた。

　鶴保氏は8日深夜になって発言を撤回し、陳謝する内容のコメントを発表し、9日午前には和歌山市で会見し「例示で出すとしても不適切だった」と述べ、改めて謝罪した。

https://www.nikkansports.com/general/nikkan/news/202507090000919.html
https://x.com/Asako_Reiwa/status/1899028579805217162

2025/07/12 18:00:40

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